計画は、プロジェクトの実行を測る基準を作る作業です。計画がなければ、実績が多いのか少ないのかを判断できません。
原価計画の3つの方式
PSでは、プロジェクトの進み具合や必要な精度に応じて、3つの方式を使い分けます。段階的に詳細化していくのが一般的です。
| 方式 | 入力単位 | 精度 | 使う場面 |
|---|---|---|---|
| 構造計画 | WBS要素ごとの総額 | 粗い | 構想段階、概算見積 |
| 詳細計画 | WBS要素 × 原価要素 × 期間 | 中 | 実行計画の策定 |
| ネットワーク原価計算 | 活動から自動算出 | 細かい | 詳細設計後 |
構造計画(CJ40)は、WBS要素に総額を入力するだけの簡易な方式です。プロジェクトの初期段階で、大まかな規模を把握するのに使います。
詳細計画(CJR2)では、原価要素と期間の軸を加えます。「4月に材料費500万円、5月に労務費300万円」といった粒度で計画でき、資金繰りの見通しにも使えます。
ネットワーク原価計算は、活動に設定した作業時間・活動単価・資材から、原価を自動的に計算します。最も精度が高い一方、ネットワークとマスタデータの整備が前提になります。
日程計画
日程計画には、WBSレベルで行うものと、ネットワークで詳細に行うものがあります。
| 日付の種類 | 意味 |
|---|---|
| 基本日付 | 当初の計画日程。ベースライン |
| 予測日付 | 現時点での見通し。実績を反映して更新する |
| 実績日付 | 実際に開始・完了した日 |
基本日付を固定しておくことで、当初計画に対する遅延を測定できます。予測日付を随時更新することで、現時点での完了見込みを把握できます。この2つを分けて持つことが、日程管理の基本です。
日程の伝播
WBSとネットワークの日程は、相互に影響します。どちらを主とするかは設定で制御します。
| 方式 | 内容 |
|---|---|
| トップダウン | WBSの日付がネットワークを制約する |
| ボトムアップ | ネットワークの計算結果をWBSに反映する |
実務では、まずWBSレベルで大枠の期間を決め、ネットワークで詳細を組んだ後、その結果をWBSに反映するという流れが多く見られます。
要員計画
ネットワーク活動には、必要な作業場所と作業時間を設定します。これが要員・設備の所要量となり、能力計画の対象になります。
誰が担当するかまで管理したい場合は、要員(Workforce Planning)の機能を使い、活動に個人を割り当てます。HRとの連携により、担当者の稼働状況を考慮した割当が可能になります。
資材計画
活動に資材を割り当てると、その資材の所要量が生成されます。調達方法は、資材の性質によって選択します。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 在庫からの引当 | 通常の在庫を消費する |
| プロジェクト在庫 | そのプロジェクト専用に調達し、他では使えない |
| 直接調達 | 発注から直接プロジェクトへ。在庫を経由しない |
| 第三者納入 | 仕入先から顧客へ直送 |