FI

財務会計(FI)

10 セクション60 確認問題

FI(Financial Accounting/財務会計)は、SAPの中で最も古くから存在し、いまも中核であり続けているモジュールです。企業のあらゆる取引を仕訳として記録し、貸借対照表や損益計算書といった外部報告用の財務諸表を作り出す役割を担います。

重要なのは、FIが「経理部門だけが使うモジュール」ではないという点です。購買部門がMMで入庫を登録すれば在庫と買掛金がFIに立ち、営業部門がSDで出荷・請求を行えば売掛金と売上がFIに立ちます。つまりFIは、社内のあらゆる業務活動が最終的に流れ込む先です。この「他モジュールからの自動転記」という発想を理解しているかどうかが、SAPの会計を理解できるかの分かれ目になります。

このモジュールでは、まずFIの土台となる組織単位と勘定科目の考え方を押さえ、次に伝票を実際に起票する仕組み、そして買掛金・売掛金・固定資産といった補助元帳、最後に決算と外貨評価までを10セクションで扱います。

勘定科目マスタ伝票入力・照会期末決算処理財務諸表の確認
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セクション一覧

上から順に進めると、基礎から実務レベルまで無理なく理解できる構成になっています。

  1. 1FIモジュール概要FIモジュールが担う役割、リアルタイム転記という設計思想、そしてMM・SD・COなど他モジュールとの連携の仕組みを整理します。6
  2. 2会社コードと勘定科目会計単位である会社コードと、勘定科目マスタの2層構造(勘定科目表レベルと会社コードレベル)の考え方を解説します。6
  3. 3伝票タイプと転記キー伝票タイプが果たす役割と番号範囲の仕組み、そして転記キーが借貸と勘定タイプを決定する仕組みを、代表的なコードとともに解説します。6
  4. 4仕訳伝票の入力会計伝票の構造、入力トランザクションの使い分け、伝票日付と転記日付の違い、保留伝票と取消処理までを実務の流れに沿って解説します。6
  5. 5支払条件と支払基準日支払条件が定義する支払期限と現金割引、その起算日となる支払基準日の決まり方、支払ブロックの使いどころを解説します。6
  6. 6買掛金管理(FI-AP)仕入先請求書の計上経路(FB60とMIRO)の違い、3点照合の仕組み、自動支払プログラムF110の流れ、前渡金の扱いまでを解説します。6
  7. 7売掛金管理(FI-AR)得意先請求の計上、入金消込の考え方と差異処理、与信管理と督促処理の仕組みを、FI-AR側の視点から解説します。6
  8. 8固定資産会計(FI-AA)資産クラスと評価領域という2つの軸、減価償却キーの役割、取得から減価償却・除売却までのライフサイクルを扱います。6
  9. 9期末決算処理月次決算と年次決算で行う作業の全体像を、実行順序とともに整理します。転記期間の制御、GR/IR分析、繰越処理までを扱います。6
  10. 10外貨管理と為替評価取引時の換算と期末の評価替えという2つの局面を分けて整理し、実現差損益と未実現差損益の違い、レートタイプの使い分けを解説します。6