プロジェクト定義は、プロジェクト全体を表す最上位のオブジェクトです。ここに設定した内容が、配下のWBS要素の初期値として引き継がれます。
プロジェクト定義が持つ情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プロジェクト定義ID | プロジェクトの識別子。コーディングマスクに従う |
| プロジェクト名 | 説明的な名称 |
| 責任者 | プロジェクトマネージャ |
| 開始日・終了日 | プロジェクト全体の期間 |
| 会社コード | 会計上の帰属先 |
| 管理領域 | COの管理単位 |
| 事業領域・利益センタ | 内部報告の区分 |
| プロジェクトプロファイル | 挙動を制御する設定の束 |
| 通貨 | プロジェクト通貨 |
プロジェクト定義自体には、原価は集計されません。原価を受け止めるのはWBS要素です。プロジェクト定義は、あくまで全体をまとめる枠組みとして機能します。
プロジェクトプロファイル
プロジェクトプロファイルは、そのプロジェクトの振る舞いを決める設定の集合です。PSにおける最も重要なカスタマイジング項目といえます。
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| 計画プロファイル | 原価計画の方法と期間区分 |
| 予算プロファイル | 予算の管理方法、超過時の挙動 |
| 決済プロファイル | 決済先として許可される対象 |
| ネットワークプロファイル | ネットワークの既定設定 |
| ステータスプロファイル | ユーザーステータスの定義 |
| 組織単位の既定値 | 会社コード、管理領域、プラント |
| 原価計算バリアント | 計画と実績の評価方法 |
| 階層グラフィックの設定 | 構造表示の見た目 |
コーディングマスク
コーディングマスク(OPSJ)は、プロジェクト番号の書式を定義する仕組みです。階層構造を番号自体に埋め込むことができます。
マスク定義: XXXX-XX-XX-XXX
プロジェクト定義 : P001
WBS レベル1 : P001-01
WBS レベル2 : P001-01-01
WBS レベル3 : P001-01-01-001
→ 番号を見るだけで階層の深さが分かるコーディングマスクを使うと、区切り文字によって階層が視覚的に表現されます。レポートで番号を見たとき、それがどのレベルの要素かが一目で分かるという利点があります。
プロジェクトビルダ(CJ20N)
CJ20Nは、プロジェクトの構造を作成・編集するための統合画面です。左側にプロジェクト構造がツリー表示され、右側で詳細を編集します。
| Tコード | 用途 |
|---|---|
| CJ20N | プロジェクトビルダ(作成・変更の統合画面) |
| CJ01 / CJ02 / CJ03 | プロジェクト定義の作成・変更・照会 |
| CJ11 / CJ12 / CJ13 | WBS要素の作成・変更・照会 |
| CN21 / CN22 / CN23 | ネットワークの作成・変更・照会 |
| CJ40 / CJ30 | 原価計画・予算の入力 |
| CN41 / CN42N | プロジェクト構造の情報システム |
| CJI3 | 実績明細の照会 |
テンプレートの活用
似たようなプロジェクトを繰り返し実施する場合、標準ネットワークや標準WBSをテンプレートとして用意しておくと効率的です。
テンプレートから新しいプロジェクトを生成することで、構造の作成漏れを防ぎ、原価集計の粒度を組織全体で統一できます。工事案件や定期修繕のように、同じパターンを繰り返す業務では特に有効です。