1件の売上で見る照合勘定の動き
得意先A社に110,000円(税込)を請求したとします。伝票の明細は「得意先A社 借方110,000」「売上 貸方100,000」「仮受消費税 貸方10,000」の3行です。入力する人が指定するのは得意先A社であって、売掛金の勘定ではありません。総勘定元帳の側では、A社のマスタに登録された照合勘定(たとえば「売掛金」)に、同じ110,000円が自動で借方計上されます。
こうして、得意先ごとの残高(補助元帳)と、総勘定元帳の売掛金の残高が、どの時点でも一致します。決算のたびに両者を突き合わせて差額を探す作業が要らないのは、この仕組みのおかげです。
どこで設定するか
| 設定する場所 | 内容 |
|---|---|
| GL勘定マスタ(FS00) | 会社コードデータの「照合勘定タイプ」を得意先(D)・仕入先(K)・資産(A)のどれかにする。設定した勘定は照合勘定になる |
| 得意先・仕入先のBP | 会社コードデータに、その取引先の転記先となる照合勘定を登録する |
| 資産クラスの勘定決定 | 固定資産の取得価額などを転記する照合勘定を決める |
前受金・前払金・手形のように、通常の売掛金・買掛金と分けて表示したい取引は、特殊仕訳コード(特殊GL取引を区別する1文字のコード)を使います。得意先はOBXR、仕入先はOBYR(どちらも特殊GL取引の代替照合勘定を設定する画面)で、通常とは別の照合勘定に振り分けます。
つまずきやすい点
取引先マスタの照合勘定を後から変えると、変更後の転記から新しい勘定に入ります。すでに転記された明細は元の勘定に残るので、未決済の明細があるときは、変更前に残高の扱い(振替が必要か)を確認しておきます。
GL勘定マスタの会社コードレベルの設定(照合勘定タイプ・未決済管理など)を一覧で説明しています。会社コードと勘定科目