1件の発注で見るGR/IR勘定の動き
原材料を100個、単価1,000円で発注したとします。入庫(MIGO、移動タイプ101)の時点で「原材料 借方100,000/GR/IR 貸方100,000」が転記されます。請求書が届いて請求書照合(MIRO)をすると、「GR/IR 借方100,000・仮払消費税 借方10,000/仕入先 貸方110,000」が転記され、GR/IRの残高はゼロに戻ります。
GR/IR勘定は、物が届いたことと請求が来たことを別々に記録し、その間をつなぐための仮勘定です。入庫と請求書のどちらかがまだなら、残高が残ります。
残高が残っているときの意味
| 状態 | GR/IRの残高 | 実質的な意味 |
|---|---|---|
| 入庫済・請求書未着 | 貸方残 | まだ請求されていない買掛金(未払) |
| 請求書済・入庫未了 | 借方残 | 支払義務はあるが、物がまだ届いていない |
| 数量や金額が合わないまま止まっている | どちらもありうる | 発注の締め忘れ、二重の入庫・請求の可能性 |
決算では、残高をこの意味に沿って貸借対照表の別の勘定に振り替えて表示します(F.19、翌期首に戻す)。もう請求が来ない、もう入庫しないとわかっている差額は、MR11(GR/IR勘定の整理)で消します。
つまずきやすい点
GR/IR勘定は未決済管理をする勘定なので、入庫と請求書の明細を消し込みます。自動消込(F.13)では発注番号と明細番号が一致するものどうしが消されるため、入庫と請求書の数量が合っていない明細は残ります。
入庫と請求書照合の流れ、価格差異の扱い、3点照合の考え方を説明しています。入庫・請求書照合